独立開業戦略レポート - 先輩社長から学ぶ起業への道のり

資金ゼロ、知識も無い… ゼロからのスタートでも実現できる、どんな業種の起業にも必要な行動計画とは?

起業スタイルいろいろ - やり方は一つじゃない

起業というと、自分で一から事業を立ち上げる、というイメージがありますが、それだけではありません。選択肢は多い方がいい。そこで、本稿では、いくつかの起業スタイルをチェックしていきたいと思います。

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自力で立ち上げる

事業を始めるにあたっては、まず自分の人生の将来設計を考え、目標を設定。ビジネスモデルや事業コンセプトを考え、事業計画書を作成し、実現性を検討します。

そして、資金を調達し、開業。

起業と聞くと、このように自力で立ち上げる姿をイメージする人は多いと思います。

あるいは、副業からはじめて、収益が出たら1人会社を設立かな、というのも現実的な路線かもしれません。

自力で立ち上げる場合のプロセスはこちらの記事をご覧ください。 

businessjournal.hatenablog.com

しかし、ゼロからすべて自力で立ち上げるばかりが起業ではありません。調べてみると新事業を始めるには、いろいろなやり方があったりします。

買収・M&A - 500万円で買える会社がある?

将来は会社員を卒業して、独立開業だ! と思っている段階で、いきなり、この会社買っちゃおうかなー、などと考えはじめる人は少ないのではないでしょうか。
そもそも、「企業買収」などと言ったら、億単位の金額が動くというイメージがありますし、零細企業だって数千万円は必要なのではないか、当然、融資を受けるだけの実績がなければならないし、自分の現実からは最も遠い選択だと思うのが普通でしょう。

しかし、最近はこんな記事も出ています。

gendai.ismedia.jp

ホントかよ、と思いつつ、M&A関係のサイトをのぞいてみました。

www.succession.co.jp

試しに「買い手」の「売却案件一覧」を見てみると、出てくる、出てくる…

写真撮影・衣装レンタル業 譲渡額 500万円
美容室 譲渡額 600万円
中華ダイニング 譲渡額 600万円
介護デイサービス 680万円

(本稿執筆時の結果です。検索結果は閲覧日により変動します。)

いずれも利益がちゃんと出ているところでした。

もちろん、タイミングによっては、こんな案件ばかり出てくるとは限りませんが、このような業種に関心があるのなら、見ておいて損は無いと思います。

自分で事業を立ち上げる場合、無事開店までこぎつけても、広告出稿や集客にかなりの資金と労力を割かれることになりますが、こういった事業買収であれば、既に開店済み、その上、顧客をゼロから集めるという苦労もしなくて済むわけです。

事業を売りたい理由や、今後の売上の見込みなど、しっかり確認しておく必要はありますが、事業の立ち上げスタイルの選択肢として候補に入れておいてもいいのではないでしょうか。

事業承継は公的機関のサポートもある

最近は、「せっかくうまくいっている事業なのに跡継ぎがいない」ということで涙を飲んで廃業する、という話も少なくないようです。そんな中、公的機関も事業承継に関する支援を行うようになりました。

経済産業省所管の独立行政法人「中小企業基盤整備機構」(略称「中小機構」)も以下のサイトで様々な情報提供や支援を行っています。

shoukei.smrj.go.jp

ここでは引継の事例を紹介したり、全国47都道府県で「事業承継セミナー」を開催したりしています。また、個別相談も受け付けており、各都道府県に「事業引継支援センター」が設けられ、無料で個別相談を受け付けています。

こちらは、「事業を誰かに継いでほしい」「事業を売却したい」という方の相談になりますが、この窓口から民間のM&A仲介業者への紹介も行っているとのこと。「事業承継」も公的機関お墨付きの起業スタイルになっているといえるのではないでしょうか。

フランチャイズ

こちらも、ゼロからの立ち上げではなく、既に確立したブランドとビジネスモデルを利用することができる開業スタイルです。また、大企業の規模の大きさや資金力を背景に、効率的な仕入れや広告・宣伝を行うことができます。

買収やM&Aと大きく異なる点としては、事業経験が全く無い人でも開業できる、ということでしょうか。本部から経営指導を受けることができますし、仕入れ先を探して奔走することもないので、開業にこぎつけるまでは、自力でやるより安心です。

しかし、フランチャイズの場合は、個人事業ではあるものの、本部の意向どおりの店舗経営となりますので、販売スタイルや営業時間・休日などは自由になりません。

また、事業のスタイルは本部との契約内容次第で決まるので、まずはそれをきちんと確認しておく必要があります。同じ業種でも本部次第でやり方も業績も全く違います。

フランチャイズに関心がある場合は、やはり、フランチャイズ情報をまとめたポータルサイトをチェックし、比較しながら検討した方が良いでしょう。

【BMフランチャイズ】

こちらは未経験の個人の方や、自宅開業定年退職者向けのものから、法人向けまで様々なフランチャイズを紹介しています。業種も飲食、小売り、介護・福祉、教育、冠婚葬祭、健康関係サービス、住宅リフォーム等多岐にわたります。

【フランチャイズサポ─ト】

こちらのサイトも飲食業、小売り、サービス業など様々な業種のフランチャイズが掲載されていますが、「失敗しない為のノウハウマガジン 独立開業塾」というコーナーがあり、成功のための秘訣が具体的に紹介されているのが特徴です。

気になる案件があったら、「資料請求リストに追加」ボタンや「お気に入り」ボタンを押しておきましょう。後でまとめて資料を請求することができますので、一社ずつに問合せする、という手間が省けます。

届いたら各社の資料をじっくり読んで、開業プロセスや必要資金などを比較し、やれるかやれないか、やるとしたらどれか、検討しましょう。

高額の初期費用が必要なもの、あるいは、最初はそれほどの資金が不要でも月額のロイヤリティが必要だったりするものもあります。

また、オーナーの収入を保証してくれたり、光熱費の一部を本部で負担してくれたり、という優遇制度がある場合もあります。

フランチャイズをやる予定は無い、という方でも、自分が立ち上げようとしている事業と同じもの、似たものについては、資料を読んでおいた方がいいかと思います。

ビジネスモデルの勉強になりますし、自分の事業計画を作成するときに役に立つかもしれません。また、そもそも収入保証があるフランチャイズ店が自分の事業のライバルに相当する場合は、自分の事業を見直す必要も出てくるでしょう。

少なくとも、自分が手がけようとしている事業が、フランチャイズ化されていないか、もしあるとしたら、どの地域に、どんな顧客を対象に展開しているのか、はチェックしておく必要がありますね。

事業の将来性を考える

自分でゼロからビジネスモデルを作りこむのではなく、既にでき上がっているものを選ぶ場合、気になるのはその将来性です。

今まではなんとかなってきたかもしれないけど、将来はだいじょうぶなの? 

今後、そのビジネスが成長していくのか? まあ、そんなことがわかれば誰も苦労はしないよ、と言われそうですが、ある程度の「見る目」はあるにこしたことはありません。

「起業センス」や「経営センス」がある人たちは、同じ世相をながめてみても、同じ新聞を読んでいても、「これはそろそろだなー」と真っ先に気が付くアンテナを持っています。

一体どうしたらそんなセンスが磨かれるのでしょうか? 本を読んでいるから? 経営者同士の集まりに出かけていって、何か特別な情報交換をしてるの?

そんな疑問をお持ちの場合は、こちらのセミナーを視聴してみることをお勧めします。無料ですが、貴重な情報が詰め込まれていますし、キャンペーン期間中に間に合えば特典の「起業センス診断テスト」を受けることができます。

まずこちらで基本的なことを学んだ上で、経営センスを身につけてから事業を選び、起業スタイルを選んでも遅くはありません。むしろ、経営の知識をある程度身につけてから事業を選ぶ、という順番にするべきではないでしょうか。その方が事業選定の段階での失敗を防ぐことができるでしょう。

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筆者が実際に受講したレビューはこちらにあります。

個人事業はじめの一歩 - 何から手をつける?

参加者が一定数になった段階で締切るそうです。この機会を逃しませんよう。