独立開業戦略レポート - 先輩社長から学ぶ起業への道のり

資金ゼロ、知識も無い… ゼロからのスタートでも実現できる、どんな業種の起業にも必要な行動計画とは?

独立・開業行動計画 - 独立だ!でも、どうやって?

会社を卒業して独立したい、となんとなく思っていても、どこから手をつけたらいいのかわからない人は多いと思います。

筆者も同じでした。親族、学校の友人や先輩などの周囲を見回しても、会社員や公務員がほとんどで、社長業をやっている人はゼロです。

自営業ってどんな日常なんだろう? 
社長って普段何してるの? 
経営者ってどんな作業をしているんだろう?

そういうイメージすら思い浮かばないような状態です。

 

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最初は「なんとなく」でもかまわないらしい

ネット時代になり、自分1人でたくましく稼いでいる人の姿が私の目にも入ってくるようにはなりましたが、中には次々と新しい事業を展開している人もいて、「すごいなー、人種が違うよなー」なんて、思っちゃいますね。

自営業に縁の無い自分のような人間には、起業なんてまるで別世界のできごとのように思えます。

そんな状態で「なんとなく」独立しようなんて、甘いんじゃないの? そんなんで実現できるわけないじゃない? と誰かから言われちゃいそうですよね。

ところが、私のような人間にも、チャンスを与えてくれるような場があるのです。

例えば、商工会議所。東京商工会議所で実施している「創業塾」では、

漠然と創業をお考えの方から創業間近の方まで、幅広く参加可能なセミナーです」

と記述されています。

www.tokyo-cci.or.jp

「漠然と創業をお考えの方」でも参加できる、って言われるとちょっと安心しますよね。

まあ、セミナーに参加するところまでいかなくても、「会社員を卒業して独立しなくちゃ」と思うことがあるようであれば、「調べる」だけでも、意識が変わります。今後とるべき行動が段々と見えてくるのです。

「なんとなく」「漠然と」独立したいなー、と思った人が次にやるべきことは何か。ここで一歩踏み出すと、次々と具体的作業が見えてくるのですが、それはなんでしょうか。

 

事業を選ぶ前に絶対にやっておくべきこととは

経産省管轄の独立行政法人に「中小企業基盤整備機構」という団体があります。

www.smrj.go.jp

なんだか難しそうな名前ですな(^_^; 

サイトの名前は略称の「中小機構」となっているので、少しは覚えやすくなっていますが… それにしても、何をやっているのか、よくわかんないですね(^_^; 

あきらめずによく見てみると、この「中小機構」、中小企業の面倒をみてやろう、と様々な支援サイトを作っています。

その中の一つである中小企業ビジネス支援サイト「J-Net21」では、
「起業マニュアル」というコーナーがあって、一体何から手をつけたらいいのか、順を追って説明しています。

j-net21.smrj.go.jp

その手順をざっくり要約すると、

目標を立てる→事業を選ぶ→事業計画を立てる→基本計画を立てる
となっているんですね。

なーんだ、当たり前じゃん、と思う人もいるかもしれませんが、ここ、会社員時代のマインドと逆の順番であることに気が付きましたでしょうか。

就活の末、なんとか会社に入った→業務成績が良ければ出世するだろう→出世したら給料が上がって生活がよくなるかも

自分自身を振り返ってみても、会社に入ったばかりの頃はそんな風に思っていたような気がします。

まあ、こんな感じ。

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起業しよう、事業計画を立てよう、という場合は、

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こんな風に、逆方向に考えていくわけです。


目標、というのも、「お金が儲かるといいなあ」ではなく、「儲けたお金で何をしたいの?」というところまで、突き詰めて考えるのです。人生設計、いわば、自分が本当に望んでいるものは何なのか、将来自分がなりたい姿はどんなものなのか、そこから考える必要がある、というわけですね。なんだか哲学的な話しになってきましたが。

 

事業計画を立てて、作業に入ろう

それでは、具体的に考えてみましょう。例えば、こんな感じ。

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目標(ここでは青い雲の部分)が固まっていれば、この事業は良さそうだったけど、ちょっと忙しそう、もうちょっと時間的余裕が持てるものの方がいいんじゃないか、とか、いろいろ考えてみることができます。

これなら、ノートに書いてみるだけでできるわけですから、無料、タダ。時間も場所も選ばない作業です。今すぐ会社を辞めるわけじゃなくても、一度はやっておきたいですね。

ちなみに、頭でぐるぐる考えるのと、紙に書いて形にするのとでは随分違います。起業セミナーを受講したり、成功哲学の本を読んだりすると、

「やりたいことを100個書いてみよう」
「あなたのスキルを30個書いてみよう」

みたいなワークがよくありますが、「ふーん、まあ、後にしよう」とか「まあ、やったことにして、続き読むか」とスキップしちゃう人が多いと思います。筆者もこういうのはなかなか手を付けたことがなかったのですが、実際にやってみたら、うーん、これは後回しにしちゃいかん、もっと早くやればよかった、とちょっと後悔しました。

やってみるとわかるんですが、実際に紙に書いてみる過程で、自分の考えていることがかなり整理されますし、自分で自分を誤解していたことに気づくこともあるんですね。

こうやって書いてみると、これって、本当に自分がやりたかったことなのかな?とか。

逆に、いろいろ書いてみたら、何をやればいいかわかってきたぞ! 今すぐはじめなくちゃ!と思うこともあるかもしれません。

とにかく、なんか書いてみましょう。そして、ここまでやったら、それをもっと具体的に、現実的なものとして考えていきます。

 

ビジネスモデルを考える

ビジネスモデル、というとなんだか専門家に作ってもらわなければいけないような、難しいことのように思えます。筆者自身も、やっぱり損益計算書みたいなものが自分で作れないとダメなんじゃないかなあ、とか及び腰でいたのですが、前出の中小機構の動画セミナーを見ると、一番最初はこんな感じなんですね。

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いや、これじゃあまりに単純化し過ぎなんで(^_^; もうちょっと具体的に考えてみます。

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まあ、例えばこんな風に絞り込んでいくんですね。

さらに、どこから仕入れるのか? 倉庫は? ライバルとの差別化は? というように、より具体化していく。

こういう図をたくさん描いていくと、「これはムリかも」とか「これって本当に自分がやりたかったことなのかなあ」とか、いろいろと見えてくるものがあります。

頭の中で思い描いているのと、図や活字にするのとでは随分違いますね。

何をどんなお客様に提供するのか? どうやって? 欲しいと思うお客様を集めることはできそう?

その辺が見えてきたら、いよいよ事業計画を立てる、という段階になります。

 

事業計画を立てる

計画、というのも、頭の中にあるだけではなかなか具体的な作業に進むことができません。計画は「計画書」という形に書き出す必要があります。

事業計画書をどうやって作ったらいいのか、については、J-Net21に詳しい説明があり、記入用紙も用意されているので、これを利用しない手はありません。

j-net21.smrj.go.jp

また、小泉内閣の「経済財政諮問会議」から経産省の後援を受けて発足した起業支援プラットフォーム「DREAM GATE」(株式会社プロジェクトニッポンが受託運営)でも、事業計画作成マニュアルをダウンロードすることができます。

www.dreamgate.gr.jp

事業計画書を作成する際は、その事業をやるに当たり、自分なら他の人と違うことができるのか、という優位性や、本当にできるのかどうか、という実現性、そして一時的なものとして終わってしまうのかどうか(将来性)、それから、ちゃんと採算が取れるのか(収益性)を検討し、書き出していきます。

また、事業の骨格として、いくらで仕入れて、いくらで売るのか? 販売メニューは? 等も検討していきます。

基本計画としては商品計画、店舗計画、人員計画、プロモーション計画がありますが、1人会社で無店舗の場合は、ウェブサイトが店舗とプロモーションの両方の機能を兼ね備えなければならないなど、具体的な事例に合わせて計画の骨子を組み立てて行く必要があるでしょう。

 

専門家に相談する

事業計画書さえできれば、その計画が本当に実現性があるかどうか、専門家の意見を聞きに行くことができます。

こういった相談は、経済産業省お墨付きの各機関でも受け付けています。心強いですね。しかも無料。

起業・会社設立や経営の無料相談・面談サービス | ドリームゲート

中小機構の各支部でも、経営相談サービスを実施しています。例えば関東支部だと、こちらで無料相談を受け付けています。

中小機構 関東:経営アドバイス

商工会議所も各支部に相談窓口があります。地域に根ざした事業を考えている場合であれば、近くの支部で相談した方がいいかもしれませんね。

東京商工会議所でもやっています。

www.tokyo-cci.or.jp

こういった経営相談は、事業計画書を見てもらうだけでなく、資金面の相談や法的手続きのアドバイスも受けられる上、専門家への橋渡しもしてくれます。これは活用しないと損かもしれません。

事業計画書をプロの目で確認してもらい、必要があれば見直し・修正をしていけば、失敗のリスクを最小限まで減らすことができますよね。

 

はじめの一歩はどこから?

個人事業をやってみたい、なんとなく独立・開業してみたいけど、まだ何をやるか具体化していない… 

そんな段階から、いよいよ起業だ! というところまでの大まかな流れを駆け足で説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

ふーん、大体わかったような気がするけど…

「で、明日から何をやればいい?」

やっぱり、そんな感じですよね。

筆者も、経営者や起業家向けの本を読んだり、起業セミナー関係の動画を眺めたりして、しばらくは迷走していましたが、そんな中で最も役に立ったのはこちらでした。

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キャンペーン期間に間に合えば、無料で動画セミナーを視聴することができますし、講義資料や音声データも入手することができます。

セミナーの効果が気になる方は筆者のレビューをご覧いただくとして、まずどんな内容のものか確認したい、という場合はこちらからご覧ください。

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あなたのお役に立てれば幸いです。